- 2017.02.16
- 一般公開
4代前の孝明天皇、闘いの武器は譲位
『週刊新潮』 2017年2月16日号日本ルネッサンス 第741回孝明天皇は明治天皇の父帝で、今上陛下にとって、4代前の直接のご先祖である。孝明天皇は幕末の動乱時代を文字通り闘い抜いて、突然死した。余りにも急な死に毒殺説が流布された程だ。孝明天皇の闘いを理解するには、同天皇の祖父帝、光格天皇を理解しなければならない。 光格天皇は、江戸幕府と激しく衝突しながら、63代の冷泉院から119代の後桃園院まで900年弱の間途切れていた「天皇」の称号を復活させるなど、廃れていた皇室の権威を取り戻し多くの神事や祭祀を復興した一生だった。同天皇については先週の当欄で取り上げたが、その政治的、社会的遺産を引き継いだのが孫帝の孝明天皇である。...