- 2025.05.15
- 一般公開
危機高まる、実戦並みの中国統合演習
『週刊新潮』 2025年5月15日号日本ルネッサンス 第1145回世界各地で「醜い紛争」が続発している結果、米中2大国及びその周辺国が戦争勃発の引き金を引く可能性がかつてなく高まっている、と米国の著名な論客、ウォルター・ラッセル・ミード氏が4月29日、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)に寄稿した。米国のインド・太平洋軍司令官、サミュエル・パパロ将軍は4月10日の上院公聴会で、強軍化を進める中国に関して、台湾周辺での北京の積極攻勢は単なる訓練ではなく台湾統一の実戦さながら(dress rehearsal)になっていると証言した。4月に入って人民解放軍(PLA)傘下の海警局の艦艇4隻が金門島周辺海域を2日間にわたって「パトロール」した。金門島は中国大陸の福建省・アモイからわずか2キロの距離だ。海警の「パトロール」は去年の2月に始まり今年4月まで68回、毎週行っているということだ。その目的は法執行にある。金門島などは中国の領有する島々だとして、その法的立場を周知徹底させているのだ。...