- 2022.06.09
- 一般公開
ウ戦争の陰で南太平洋を狙う中国
『週刊新潮』 2022年6月9日号日本ルネッサンス 第1002回これが中国のやり方だ。国際社会の力関係に隙間が生ずればサッと入り込む。勢力拡張のチャンスを狙い続ける。しかし強引な手法がいつもうまく機能するとは限らない。王毅国務委員兼外相の南太平洋諸国歴訪を見ての感想である。「似た者同士」のプーチン露大統領と習近平国家主席は「無限の友情」を誓い合ったものの、プーチン氏のウクライナ侵略戦争で情勢は様変わりした。台湾侵攻計画の練り直しを迫られる中、中国は南太平洋の島嶼(とうしょ)国に手を伸ばした。王毅氏が10日間の南太平洋島嶼国訪問で最初に訪れたのは人口68万人のソロモン諸島である。中国は4月19日、同国と安全保障協定締結を発表し、米豪両国は虚を衝かれた。経緯をふりかえれば中国は綿密な準備で機会を待っていた。...