- 2024.02.22
- 一般公開
習近平の軍師が描く台湾併合の悪夢
『週刊新潮』 2024年2月22日号日本ルネッサンス 第1086回習近平国家主席は何を目指しているのか。2月1日、インド太平洋軍司令官任命に当たって、米上院軍事委員会の公聴会でサミュエル・パパロ将軍はこう述べた。「人民解放軍(PLA)は失地回復主義、歴史修正主義、領土拡張主義に基づき軍事力で勢力拡大を続け、国境線を再設定しつつある」中国国防大学教授で上級大佐の劉明福氏の主張を知れば、右の警告が真に迫る。劉氏は習氏の信頼厚い軍人で強い影響力を持つ。氏が2010年に出版した『中国の夢』は、中華人民共和国建国100年にあたる2049年までに中国は米国と並ぶ強国になる、そして中国の今世紀の目標は世界一の強国として米国を凌駕することで、米国と並び立つことではないという強硬論満載の書だ。氏は米中関係は「勝つか負けるかの結果のみだ」と断じている。...