- 2019.03.07
- 一般公開
米欧の距離拡大、世界は本当に変わるぞ
『週刊新潮』 2019年3月7日号日本ルネッサンス 第842回2月15~17日の3日間、ドイツのミュンヘンで開催された安全保障会議は米欧関係のただならぬ軋轢を世界に示す場となった。米欧露中など多くの国が集うこの会議は、世界の安全保障を協議する権威ある会議のひとつだ。年来、同会議では米欧が相互に同じ立場に立って協調関係にあることを世界に示してきた。それがいま、空中分解に近い形で、両者の溝の深さを曝け出した。世界情勢の分析における第一人者が田久保忠衛氏だ。氏は、ミュンヘン安保会議で明らかになった米欧の亀裂の深さを、とりわけ日本は厳しく認識しなければならないと説く。日米同盟が最重要なのは変わらないが、米国一国とだけの緊密な関係では不十分な時代になっているというのである。ドイツ首相アンゲラ・メルケル氏と、米副大統領マイク・ペンス氏の演説から、重要な点を引いてみよう。...