- 2018.09.13
- 一般公開
報ステは福島の風評被害を煽るのか
『週刊新潮』 2018年9月13日号日本ルネッサンス 第817回8月30、31の二日間、福島第一原発(1F)から出るトリチウムを含んだ水の処分について、福島県富岡町などで公聴会が開かれた。地元在住で、NPO法人ハッピーロードネット理事長の西本由美子さんが心穏やかならずといった風情で語った。「マスコミ報道は今回も表面的で事態の混乱を煽り立てるだけでした。地域の実情や地元の思いを知っているかのように報じる彼らに、何度も苦い思いをしてきました。原発事故そのものよりも、マスコミが作り出し、いまも煽り続けている風評に私たちは苦しみ続けています」実は私は、8月30日のテレビ朝日「報道ステーション」(以下報ステ)のトリチウム汚染水を巡る報道振りを見て、その一方的な内容に憤っていた。報ステは汚染水の処理問題を理解するのに必要な基本的情報を全く伝えなかった。視聴者に、事柄の全体像の把握と最も重要な問題点の理解につながる情報を伝えずして、報道番組たり得るのか。...